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しゆたろの日常

しゆたろの日常についてきままにつぶやきます。創作もします。

第四話 黄泉がえりという組織

小説 黄泉がえる世界

「待っていたよ。卓斗君」
卓斗・・それが俺の名前…
「あの、ここは・・」
なんで緊張してるのかわかんないけどかすれた声が出た。
ちょっと沈黙があった。ここは・・っていったが、そのあとの言葉が出ず沈黙になったのだった。
その間に、部下らしき二人の姿が、そのうち一人のポニーテールの女が窓のカーテンを閉めた。
「あ、ごめん。眩しかったな。ありがとう、梓」
梓と呼ばれた人は「いえ」と答えた。
「あの、ここはどこなんでしょうか・・」
もう一度、言ってみた。さっきよりは大きい声で。
また、沈黙になった。・・なんだ、こいつさっきから俺のことを無視してるのか?
外見で判断するとだいたい30代半ばぐらいで、俺より・・って俺はいくつなんだ・・。
じゃなくて、社長椅子に座ったそいつはじっと俺のことを見ているが何も言わなかった。
だんだんイライラが増してきた。なんなんだこいつは・・。
さっきから静かだったくるみが、やっと声を出した。
「もしかして・・?梓さん!」
「あ、竜也隊長!!」
梓が、竜也隊長というやつの耳にあるものを引っこ抜いた。
「隊長!!いい加減にしてください」
「すまん。音楽ききながらでも、話聞こえるかなと思ったんだが聞こえなかったよ。ハハハハ」
こいつ、耳にイヤホンしてたのか・・・ってこいつもしや俺が緊張してると思って和ませたのか??
なんだ、かたい奴らかと思っていたが、逆に変な奴らなんだな。いや、違うこいつらは、俺を油断させて何かしようとたくらんでいるのか・・。
卓斗の心の中で葛藤が起こった。そんなことを知らず、いや知れるわけない空気読めない隊長は話し始めた。
「記憶がなく、知らないところに閉じ込められて、緊張してるかなと思って、和ませようとしたが駄目だったな。」
「まったく・・」
梓がつぶやく。
「君のことについて言った方がいいかな。君は卓斗君、黄泉人つまり、蘇った人なんだよ君は。信じられないだろうけど、そんな人を保護するのが、僕ら黄泉がえりの組織の仕事なんだ。僕は竜也。隊長と呼んでくれたまえ。そして君をここまで連れてきたのは、くるみ君。担当は行動班だ。さっき僕のイヤホンの引っこ抜いたのは、梓君僕と同じ指示班。その後ろで静かにしていて、変な・・いや着物のような格好をしてるのはシン君だ。この人も指示班。」
「指示班は三人なのに行動班は一人・・?」
「良く気付いたね。そう僕たちは、黄泉人を保護して、善人なら生かし、悪人なら黄泉に送るという仕事をしている。けれど、君をここに呼んだのは、なぜかわかっただろう?」
もしかしてと思うが、その思った事が言葉にならなかった。
驚いて、目を見開いている俺を見て察したのだろう。続きを話した。
「そう、君に行動班としてここで働いてほしんだ。」