読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

しゆたろの日常

しゆたろの日常についてきままにつぶやきます。創作もします。

第十八話

「今日は二人、蘇ります」
そう今日の朝の会議でシンは言った。
二人、いつもは蘇る人数は1人だった。少なくとも、俺がこの組織に入ってからは1人だけだった。
今回、俺は初めて複数の黄泉人を相手にするのだ。すこし緊張してきた。
落ち着くために、周りのみんなの顔を見る。
隊長は落ち着いて、タバコを吸っている。きっと、まえにもあったのだろう。
梓は真剣にシンの話を聞いていた。
くるみは、震えていた。俺はなんとかしてあげたいと思っていた。
あの時からくるみが変わった。いつも以上に喋らなくなったし、よそよそしい態度をとっている。
どうしようかと考えた末、俺はくるみの手の上に自分の手を置いた。
くるみがこっちを見たような気配がしたが、俺はくるみの方を見なかった。
「蘇るのが二人なので、バラバラの地点で見張ってないといけないですね。それと、二人とも何かを探すように歩き回っています。」
「じゃ、今回は二人には単独を取ってもらうことになるな。卓斗くんは初めてだが、大丈夫か?」
「俺は大丈夫です!でも、くるみは…」
「大丈夫です!何回もやってきましたから」
「そういえば、今まで一人で行動班だったんだっけ…
よく、一人でやっていたよな、くるみ。」
「いや、卓斗くんが蘇る前まで一人雇ってたんだ。こっちは雇う予定などなかったんだがな…」
「男っすか⁉︎」
「ああ」
何だとぉっ⁉︎俺の前に組んでた奴がいたなんて、しかも男!
ムカついてきた!
俺の表情に怒りが出ていたのか、梓とくるみが笑い出した。
「やきもちやいてる!卓斗くん」
「子供っぽいですね」
とってもバカにされているが、そんなこと気にならなかった。
くるみが笑っていたからだ。なんか、緊張の糸が切れたみたいに。
「でも、やっぱり!一人は危ないっす!だから、今回もコンビのままで。
二人で1人を追いかけ、もう一人を見つけるのは指示隊の指示を聴きながらにするって感じで、どうですか!」
「おっ!卓斗くんも意見するようになったか!よろしい!そうしよう!」
「あざす!」
初めて、行動の意見をしてしまった自分に驚いた。でも、やるしかない!
くるみには俺がいるから、俺が守ってやらなきゃな!
前の男がどんな奴だったとか、全然気になんねーし‼︎
「卓斗さん、いいんですか?私みたいなのと一緒で」
「何言ってんだよ!今までそうだったろ?」
「この前のこと、ごめんなさい。謝るの遅くなってごめんなさい。きっと、カルシウム不足ですね!怒りっぽいの、牛乳飲んできます」
そう言って、台所に行ったくるみ。
「何か、あったの?」
「いや、もう大丈夫!」
今日の夜が勝負だっ!今回はこの前みたいに大変になるのだろうか。
あれ?そういや、みどりさんは今日は来てないんだ。
「寝坊してるんじゃないか?」
と、隊長。そんなキャラなんすか!みどりさんって。