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しゆたろの日常

しゆたろの日常についてきままにつぶやきます。創作もします。

第二十二話

小説 黄泉がえる世界

「そこから私とくるみちゃんの行動班コンビが誕生したの!」

「それがどうなって男が現れるんです?」

「ここまでは暗かったくるみちゃんのお話。そして、ここからは例の男の話ね!」

 

 

くるみと梓のコンビが定着して来たころ、梓が足を怪我してしまい、歩くことすらできなくなってしまった。

「ごめんね、くるみちゃん…満月までに治すことできなかった…」

「大丈夫です!梓さん休んでください。私が1人でやりますから」

心配で仕方なかった。あの子が、1人でなんて。しかも、夜に。私は指示班に回ったが、行動班を誰かもう1人つけろと隊長に頼んだ。シンは指示専門だから、しかたない。じゃ、隊長にお願いしなくてはと思った。そして、隊長に掛け合う。

「もちろんだ!」

安心した。隊長がついてくれれば、大丈夫だ。

ーそして、夜。

『2人ともその近くにいるはずよ!』

めを凝らす、ふたり。

そして、人影を見つけた!

「すみません、何をなさってるんですかね?」

隊長が声をかける。

怪しい人影は振り向く。

「別に…ただ、仕事探してるだけ…死んだはずなのに生き返っててびっくりしたよ。でも、お金も何もないから、働かなきゃって思って」

今回はすんなり解決できそうかなと感じた。

「泊まるところというか、お家はありますか?もしなければ、私達の施設の部屋をお貸ししますが」

「ありがたいです…ではお言葉に甘えようかな」

その男を見極めるためには都合がいいと思った、隊長は施設の部屋を貸し出した。

「本当にこんな素晴らしいお部屋借りていいんですか?お金取ります?」

「心配しないでいいよ」

「いや、申し訳ないですよ、あ、そうだ!ここでタダ働きでいいんで働かせてくれませんか!きっと役に立ちますから!」

押しが強いと思った。梓の足が治るまで行動班が足りない。この際引き受けてもいいかと思った。しかし、くるみが隊長の袖をひっぱって、頭を横にふる。

「…嫌です」

くるみが拒んだ。どうしたんだろう。

「苦手か?」

「それも一理あるかもしれませんが、それだけではないです」

くるみが嫌がるなら、断るか…

「働かせてください!!」

こっちもこっちで強い。どうするべきか。

「では、こうしよう。梓の足が治るまで、それまで働いてもらう。そのあとは役所に掛け合ってみるからあとは自分で仕事探して、1人で暮らしなさい」

「ありがとうございます!!」

くるみが顔をしかめた。

「ごめんな、くるみ。それとも指示班に来るか?」

「大丈夫です、教える係がいないと…」

仕方ないという感じでなんとか納得してくれた。それから、くるみと男のコンビが始まった。